備忘録

思いついたことを書いたり、書かなかったり

うだつの上がらない中年に向けて

 何かに頼らないと何もできない気がして毎日を呆けて過ごしている。

 

 これは知識と予測からわかっていることだけど、何かに依存するにしても人間だけはまずい。人は離れるし変わる。そんなものに依存していても虚無感が残るだけだ。

 

 結局、何に頼るのかというと酒と煙草。この2つとはそこそこ付き合いも長く、ここ何年かで少しお高くとまり始めたけど、そこまで悪いやつらではない。現実への眼を曇らせてくれるという利点もある。

 

 いよいよ俺もうだつの上がらない中年へ向けて年齢を重ねているのだなと思うと少し悲しくなってきた。別にやりきれない訳ではない。行動しなかった自己こそが悪であり、行動したいと思わなかった自分こそが失敗なのだ。

 

 そこに対して何か思うことがあるのか。結論から言ってしまうと特にない。このまま孤独という檻に囚われながら、明るい世界を見ずに死んでいくのもひとつの人生なのではないだろうか。

 

 幼い頃によく無いものねだりをしていたような気がする。今もあんまり変わっていなくて金で買えるものは無理のない範囲で手に入れていると思う。本当に大事なものはいつまで経っても、何歳になっても手に入らないとわかっている。自分のことながらすごく滑稽だ。

 

 なすべきを成せなくなってきた自分というものに存在価値があるのか。そんなことを今日も考えた。嫌というほど時間は経過していて、いつも通り答えを出せないでいる。こんなことに答えは出ないし、それを見つけるために生きているというのも薄々わかっていながら何もできないのだ。そうずっと前からわかっている。子どもの頃から。

 

 答えの出ない思考の迷路に入り込んで深み深みへと進んで出口を探す。深層には出口なんてない。簡単なのは入り口に戻ることなのではないだろうか。導き出せていても何も実行できないのは地力が足りないのか、生まれつき欠落しているのか。

 

 今日も何もできずに1日が終わっていく。

 

 そもそも何かできると自惚れた馬鹿の思い込みで、何かを成していると勘違いしているだけかもしれないのに。

 

 一刻一刻、自戒する。